今年の夏アメリカで話題になったのが、VSCO(ヴィスコ)ガール。ファッションや持ち物、話し方など、独特のVSCOスタイルで、ジェンZ世代たちに絶大な人気を集めています。VSCOガールは主に、youtubeやTiktok, インスタグラムなどで出没しています。
幾つかのVSCOアイテムを身につけているのが特徴です。流行りのファッションととらえがちですが、あくまでも彼らのライフスタイルがVSCOガールです。
VSCOガールのマストアイテムのバッグや、小物身につけるだけでなく、それが環境に優しいアイテムだったり、また、どこか90年代を思わせるファッション。そして、写真や動画を撮り、SNSに投稿します。
VSCOの語源は、「Visual Supply Company」の略で、2011年に作成された写真を編集することができるカメラアプリから来ていますが、このVSCOのライフスタイルや、一連の行動をする人をVSCOガールと呼び、主に10代のジェンZたちに氾濫しています。
VSCOガールたちは、同じアイテム、ブランドを愛用しています。瞬く間にジェンZの間に広がりました。VSCOガールになるための必須アイテムを揃えた、スターターパックも、net上にたくさん紹介され、オンラインでも購入できるほど。
VSCOガールの象徴とも言えるマストアイテムが、ハイドロフラスコの水筒とカンケンのリュックサック。
そして、使い捨てプラスティックストローを使わずメタルストローを持ち、環境にもコンシャスなのがVSCO流。
服装は、オーバーサイズのパーカーやTシャツ、ピタッとしたタンクトップ。靴は、白のバーケンストックや、VANSのスニーカー、クロックス。ボトムはデニムの短パンや、股上が深いマムジーンズで一昔前のようなスタイル。
シュシュは、アメリカではscrunchies(スクランチー)と呼んでいてブレスレットのように手首につけたり、また、フレンドシップのブレスレット(友人とお揃いで)や、エコシールやミサンガで水筒をデコルナど、まだまだ若い10代の彼女たち、アイテムを自分流にアレンジしながら可愛くおしゃれを楽しんでいます。
ステレオタイプのVSCOガールの多くは、特有のランゲージを使っています。
例えば、
「sksksksksk 」と奇妙な音を発します。これは「スクスクスクスク」と早く発音し、興奮したときに使います。
そして、「and I oop(アンド・アイ・ウープ)」の使い方は、「OMG(オーマイゴット)」のような、驚いたり喜んだり表現するときに発します。
奇病な感じですが、日本でも、「だよねー」や、若い子など特有の世代が使う言葉は、いつの時代、どこの国でも使われるサブカルチャーなんですね。
エマ・チェンバレン
800万人以上のフォロアーを持つ、ジェンZ世代ユーチューバーでインフルエンサーのエマ・チェンバレン。カリフォルニアに住む18歳のエマのスタイルは、ずっと以前から生粋VSCOガール。
ベサニー・モタ
VSCOガールではなかったもの、フォレバー21と提携したりとファッション流行に早いベサニーもVSCOをyoutubeで解説しています。
とにかく今年突如、ソーシャルメディア上に氾濫してきたVSCOガールたち。身につけるアイテム自体は高額ではないものの、アメリカのジェンZたちの拡大なマーケットを考えると、このブームで景気を牽引してくれるか、彼らの行動を企業側も注目しているでしょうね。垣根の低いSNS時代のこの波は、すでに日本のジェンZにも届いているかもしれません。