くりーむしちゅー上田晋也さんの失言に、ネット上で批判の声が殺到しています。
今や司会業として話術にもキレキレ、笑いも取る、現在も冠番組、レギュラー番組を6本以上も持つ売れっ子タレントの上田氏。 出典トップ画像ナチュラルエイト
しかし、11月9日日本テレビ放送の「しゃべくり×深イイ合体スペシャル」で、9月に出産したばかりの北川景子さんがゲスト出演。
北川さんが、
「子供が小さいと、お風呂にゆっくり入る時間なんてない。」「しかも、生まれたばっかりの赤ちゃんがいたら、シャワーを浴びる暇もないのよー、焦って入って1分、行水みたい、、」
冒頭で、そんなことを話した北川さんに、上田さんは、
「やれば?」とあしらった。
今度は、トリートメントやパックもしたいという北川さんに、また、
「やればって感じ」と、バッサリ切って笑いを取ろうとした。
北川さんはその対応には笑って放送を終了しましたが、この放送を見た視聴者などからSNS上は大荒れ。”女性軽視” ”上目線すぎる” ”あの芸風嫌い”など、殺到。
司会者が、話題を振っといて、「やれば?」というのは、司会者のすることではないし、バラエティ番組での笑いの技だとしても、センスの低い笑いの取り方だし、視聴者からすると不快に感じると思います。
他にも、北川さんが「全然寝れなくて」という悩みに「ご主人はちゃんと手伝ってくれる?」と聞いたことに対しても、ネットでは、”そもそも手伝うって発言がおかしい、母親が育児をして、父親は手伝うだけ?” ”子育ては夫婦でするものが今の常識では?”など、上田氏が猛ツッコミにまで発展。
さらに、北川さんが「ゴールは生まれるまでと思っていたけれど生まれてからが大変」との発言にも、「当たり前じゃん」と、笑いを取ろうとしたことにも批判が殺到しました。
確かにこの放送での上田氏の笑いの取り方は、ゲストに対して話を遮って笑いを取ろうとするやり方。話の内容が出産や子育てということで女性軽視とみられても仕方かない。
番組側も、生放送ではない収録番組にもかかわらず、問題発言と思わないで編集し放送したことも、制作側も気づいてなかったのか。今回の女性を敵に回す発言には、スポンサーサイドも懸念する可能性もあり、今後改善がなけれあ、番組自体も存続にも影響があるかもしれません。
しかし、上田氏の失言は、これが最初ではなかった。
上田氏がメインMCを務める「おしゃれイズム」(日本テレビ系)でのこと。ゲストの千葉雄大さんが出演し、お酒が好きという千葉さんに上田氏が、
上田「お酒を飲むとどうなるの?」
千葉「距離(肉体的な)が近くなる。後ろから抱きつく。」
上田「千葉くん。前から疑いがあったけど、こっち?だよね」と、手の甲を口前で反らせ、男性同棲者を比喩する動作を見せた。
千葉「うーん、それでもいいかな」
上田「否定はしないのかよ」
千葉「まだお持ち帰られたことはない」
上田「当たり前だよ」
このやりとりについても差別発言では?と。
上田氏の男性同性愛者のジェスチャーを見せ、「こっち?」という表現での扱い方も、公にできないものとしての扱い方。
また、肉体的な接触と言うだけで、ゲイと誘導させるような運び方。
「否定しないのか」「当たり前だろう」との発言も、ゲイは否定すべきものと捉えている。
まず、前から疑いはあったけど、、との言い回しからも、アウティング行為の罠を仕掛けるような誘導にも問題視される可能性もあります。
上田氏の発言は、おしゃれイズムだけではありません。24時間テレビ「愛は地球を救う」のコーナー枠「今夜限り!生しゃべくりでタレコミ続出!」でも、
タレントのIVANが、亀梨和也さんに対して、「酔うとオネエになる」といったことに対し、
上田氏が亀梨さんに、
上田「言っちゃっていいと思うよ」
上田「(亀梨さんのピンクのシャツに対し)自分で選んでるんじゃないの?」とオネエを認めさせようと誘導したいじり方。このように、同性愛者を暴露させるというアウティング的な行為、そもそも同性愛者を話題にし偏見した発言。
冠番組を多数持ち、司会者としてバラエティ番組に引っ張りだこの上田氏ですが、この笑いの取り方のやり方が問題がありそうです。
そもそも生放送ではない番組で、このような発言をそのまま使うのにも疑問を感じます。さらにたどれば、収録番組といえども、概ねの話の流れの台本があり、この話題を取り上げよう、と決まっていたはず。もしかしたら、台本には”上田が誘導し、ツッコム”とも記してあったかもしれない。
売れっ子の上田氏の番組のギャラは、1本200万を超えるとまで言われています。制作側も人気司会者にあたまが上がらないのかー。
さて、またもや「おしゃれイズム」問題が、、、。ゲストで来た堤真一さんに対し上田氏が、子育ての話題で
上田「娘さんとは何歳くらいまで一緒にお風呂に入って欲しい?」と質問。
堤「死ぬまで入ってほしいいなぁ」とよのパパ達が思うだろうことを代弁。
同じく司会の森泉が「小学生くらいまでだよね」と主張すると、上田氏が
「今でも中一になる娘と入っている」と発言。
これに関しては日本では、ひとまずセーフかもしれませんが、アメリカや海外では、異性の親子の場合、性的虐待とみなされる可能性もあり、実際に通報され逮捕されることも。
この上田氏の発言は、笑いを取るためではなく、純粋に子を愛する父親としての発言でたくさんのパパさん達が共感したはず、しかし、公に放送されるものに関しては、失言にならぬよう重々気をつけなければならない。
たった何気にはなった一言で、タレント生命が終わることも少なくはない。
そんな、たったあの一言で、自粛、また干されてしまった芸能人は?!
2008年「倖田來未のオールナイト日本」のラジオ番組で、「35歳くらいになると、羊水が腐ってくるんですね」ととんでもない発言をしてしまいました。もちろん医学的にも全く根拠は無いことで、世間からは「言っていい事と悪いことがある」「モラルの無い発言」など猛バッシングを受けることに。本人も謝罪し芸能活動を自粛することに。
しゃべりのプロでもある乱一世さんでも、取り返しのつかない失言をしてしまった「CM中はトイレに」は有名な話ですよね。
1997年8月に出演していた「トゥナイト2」(テレビ朝日系)で、CMに入る前のコーナー紹介で、盛り上げようとして言った
「2分間のCMの内に、トイレに行かれる方はトイレへ行った方が良いですよ〜!」
と言い放ち、番組はCMへ。
本人も言った瞬間「やばい」と感じたそうで、スタジオにいる偉い人たちの顔色が変わった感触がわかったそう。
それもそのはず、テレビ番組というものは、CMで成り立っている、つまりお客様。そのCMを見ないでトイレにと行けという発言は、そのCMに巨額のカネを払っているスポンサーが激怒させるほどの大問題発言。スポンサーが降りれば番組存続の危機も。けじめとして局側も乱さんを降板させ、スピンサーに謝罪するしかありません。乱さんも2年間謹慎という結果に。
生放送の怖さを思い知らされる失言でした。
トシちゃんの「ビッグ」発言が原因でメディアに干されたというのは、本当に痛い出来事でしたよね。ジャニー事務所を辞め、独立、そして、長女に生まれた記者会見で、
「俺くらいビッグになると」
と冗談で場を和ませようとしたトシちゃんのリップサービスで言ったつもりが、メディが面白く揚げ足をとるかのように報道。それが瞬く間に膨れ上がり、俺様発言だとしてトシちゃんのイメージが急落。仕事がほとんどなくなるほどになってしまいました。
マスコミが怖いのは、大手事務所ではないトシちゃんのような個人事務所は、お構いなしにやられる。もしジャニーズに籍を置いていたのなら、紙面一面に載るほど問題どころか、出産で浮かれる幸せなトシちゃんの記事になっていたに違いない。
北野さんが一気にテレビから姿が見えなくなったのは、あの事件ではなかろうかと噂されています。
もともと、芸人出身の北野さんでしたが、歯に衣着せぬ発言で人気となり、レポーターやコメンテーターとしても活躍していました。そして、2009年「まことのサイキック青年団」(ABCラジオ)で、芸能プロダクションの大物であるバーニング周防社長に対する不適切発言があったと言われています。原因は明らかにしていませんが、所属事務所からも、
当社は、この事態を深く受止め、北野誠を謹慎処分(無期限)とし、関係する役員・社員を社内規定に基づき、懲戒処分と致しました。引用:松竹芸能株式会社 https://www.shochikugeino.co.jp/
と異例の厳重な処分。20年続いた同番組も打ち切り。所属事務所の松竹芸能、番組を持っていた朝日放送までも、責任をとって音事協を退会するまでの大事となりました。
あびる優さんが出演したテレビ番組「カミングダウト」の中で、「昔、自分は集団で万引きをして、その店を潰した」と告白をしました。
このエピソードを話し、「本当か」「嘘か」とクイズにした番組。
どうやら小学5年の頃、5−6人で店の倉庫からダンボールごと万引きする行為を半年間近く行っていたそうです。
そして、その答えは、「本当」
つまり、あびる優さんは集団窃盗をしていたということ。
番組のナレーションで最後に、「お店の方、本当に申し訳ございませんでした」「万引きは犯罪です。絶対にやめましょう」と放送されました。
これには、局に抗議が殺到。抗議が殺到。集団窃盗をした挙句、こともあろうか、クイズにし番組で面白く話題にした。
こんな内容に、収録番組にもかかわらず、制作した番組側も放送したらおかしい内容と気づかなかったことにも問題がありそうです。
あびるさんは無期限の活動中止、番組もすぐに視聴率が下がり打ち切りに。
その2ヶ月後に和田アキ子さんのサポートもあり復帰を遂げますが、やはり窃盗のイメージダウンは大きいようですね。
木下さんの恫喝タピオカ事件は記憶に新しいですよね。テレビで発言したわけではありませんが、SNSを利用して、木下さんが店を抗議したのがきっかけでことが公に。蓋を開けてみると、木下さんの、店側に対するラインの恫喝とも思える内容が明らかになり、、、・
「弁護士たてて、法的処理、いくらでもできるからこれからの出方次第でこっちも事務所総出でやりますね」
この脅迫とも取れるラインが判明。
このスキャンダルに本人はインスタで謝罪。しかし、批判コメントも殺到し報道も加熱。これが直接の原因ではないですが、木下さんは離婚、そして、芸能活動引退。人気ママタレから一気に滑落し、家庭まで崩壊してしまった悲しい結果となりました。
コロナ禍の中、ナイティナインの岡村隆史さんは4月、「ナイティナインの岡村隆史のオールナイトニッポン」で、失言し炎上。「コロナが収束したら、もう絶対面白いことあるんです」「なかなかの可愛い人が短期間ですけれども、お嬢(風俗嬢)やります」「短期間でお金を稼がないと苦しいですから。3カ月の間、集中的に可愛い子がそういうところでパッと働いてパッとやめます」
と発言。これには、「女性蔑視「笑えない」など抗議が殺到。番組も不適切な発言として謝罪し、
同じ芸能人からも非難する声が上がりました、
イケメンシェフとしてテレビでも引っ張りだこだったの川越達也さん。一時はテレビで見ない日はないくらいの売れっ子ぶり。レストラン経営だけではなく、タレントとして、また企業と提携した食べ物を展開するなどビジネスとしても成功していました。
ところが、2013年に、大手口コミサイト「食べログ」に、川越さんがオーナーのレストラン「タツヤ・カワゴエ」で、「水代として800円取られた」としたレビューが投稿されると、これに対し川越さんが反論。「当たり前、いい水だもん。」「年収300万円、400万円の人はお水にお金がかかるような高級店に行ったことがないはず」、「こういう人の書きこんでいるレビューはくだらない」と発言。人を所得で差別する発言に、お客さんでもある世間から反感をくらいました。次第にメディア出演も無くなていき、、のちに「タツヤ・カワゴエ」も閉店。現在は、長野県在住。再々婚し、2児のパパとなっているそうです。
一瞬の過ち、考えず放った言葉が、とんでもないになりかねない。
生放送は「覆水盆に帰らず」
芸能界はタダでさえも浮き沈み激しい世界。たった一瞬の過ちで、奈落に落ちることもある。
わざと炎上させようと爆弾発言する人もいますが、うっかりミスで失言してしまった人たち、本当に気をつけようとしか言いようがありませんね。