SNS時代となり、芸能人もメディアでの活動以外de、ブログやインスタグラムなど、SNSでの広告や法令に乗っ取ったステマ広告が、副収入となっていますよね。 出典トップ画像:山田孝之:instagram
ステマ広告とは
「ステマ」とは「ステルスマーケティング」の略で、広告だと気づかれないように宣伝を行うマーケティング手法のひとつです。
タレントなどは、商品を宣伝し、スポンサー企業または、PR会社からギャラを受け取ります。
インスタグラムでいうと、ギャラはアクセス数で相場が変わりますが、1回の投稿で50万から200万。
海外でも、
ビヨンセなら、インスタグラムに1回の投稿のギャラが、70万ドル(約7000万円)
カイリー・ジェンナー100万ドル(約1億円)になるようです。
現在では、スポンサーやPR企業から報酬を得て投稿した場合、いわゆる広告付きのコンテンツは、広告であることを明示する「タグを付け」ることが義務化されています。
ハッシュタグなどに、【広告】【PR】【プロモーション】など、わかるように表記を付けなければなりません。
その規定がされたため、芸能人の投稿で、PRなどの表記があれば、この1投稿で、ギャラをもらっている可能性ありですよね。
以前、日刊ゲンダイに芸能人が掲載されたギャラ一覧表を掲載しました。
スタッフが見せてくれた価格表には、たしかに有名タレントの名前がずらりと並んでいる。渡辺直美、菜々緒、新田真剣佑が最高額で1投稿300万円のほか、ダレノガレ明美や宇野実彩子が180万円などと生々しい価格が掲載されている。参考:exicite
この上記5名の中で、現在、ステマ投稿が見つけられたのは、宇野実彩子さんだけでしたが、この投稿で180万円もらっているかもしれないと思うと凄い美味しいお仕事ですよね。
インスタグラム 基礎化粧品ケラスターセ
そして2012年の週刊ゲンダイの記事では、
ステマ時代の1回投稿のギャラは、
- 吉川ひなの/120万円
- 小森純/110万円
- 辺見えみり/100万円
- 佐田真由美/100万円
- 鈴木奈々/90万円
- misono/80万円
- 住谷杏奈/70万円
- あびる優/58万円
- 熊田曜子/50万円
- 安西ひろこ/30万円
- 川村ひかる/10万円
- 仁科仁美/5万円 参考:Yahoo.news
この上記リストを見てみると、現在も、4名の芸能人が、インスタグラムでPR広告を見つけました。
アクアリフトピーリング(2021年2月27日投稿)
ナイトアイボーテ 二重ケア(2021年1月24日投稿)
mamacosmeのクレンジングバーム(2021年2月22日投稿)
きちんと、みなさんPRとハッシュタグをつけて宣伝していますね。
このリスト芸能人以外で、現在もPR投稿が多かった芸能人と言うと、
優木まおみさん、藤本美貴さんです。
おそらく平均月1回ペースで投稿しているのかと思います。
出典画像:Instagram
- 2021年2月 / プラズマ乳酸菌Imuse
- 2020年12月 / ブレインスリーオプピロー
- 2020年11月 / The檸檬クラフト
- 2020年10月 / BEKINDナッツバー
- 2020年10月 / ナチュールクレンジング
- 2020年10月 / ファンケル メイク落とし
- 2020年9月 / ミクシムサプリ・シャンプー
- 2020年8月 / ファンケル美容液
- 2020年7月 / チョコレート効果
もうまさに、メインのお仕事に近いですよね。これだけコンスタンスに仕事が入るのも、人気があるからでしょう。優木まおみさんは、タレント活動のほか、2019年にピラティスの資格を取り、オンラインフィッスサロンを2020年より開設し、インスタグラムでは身体美容家としています。
プライベートでは、2013年に3歳年上の美容師の男性と結婚しており、2014年には長女、2016年には次女が誕生している2児のママです。
出典:insutagram
3児のママで大忙しの藤本さんですが、ブログのフォロワーは21.3万人の人気のインフルエンサー。インスタグラムのフォロワーは、25.5万人。藤本さんもPR投稿も多いですが、芸能界で活躍して人気を確保してきたわけですから、インフルエンサーとしてコマーシャルの仕事が入ってくるわかります。芸能人ですからSNSのツールも仕事の一部なんですね。
- 2021年2月 / NATURE REPUBLICのジンセンクリーム
- 2021年1月 / マモサーチ
- 2021年1月 / ヘアレシピ・シャンプー
- 2020年12月 / ファンケルサプリ
- 2020年12月 / 温熱シェーバー
- 2020年10月 / ファンケルクレンジングオイル
- 2020年9月 / パーフェクトワンクリーム
- 2020年9月 / ケシミンクリーム
- 2020年9月 / フェスタ洗顔クリーム
さて、ふと気になったのが、2012年ごろに、有名芸能人が「私も使ってます!」と広告を出していた洗顔フォームですが、その名前を連ねていた人気芸能人たち。現在、その芸能人たちのインスタには、この同じ商品の投稿に“PR広告タグ”をつけています。ことからも、昔、使っていたっていうのは、実はお仕事でギャラが発生していたって可能性が高いです。しかしながら、実際にお金をもらっていたけれど、良い商品だから本当に愛用している可能性もあります。当時は、本当に、芸能人がこのんで御用達の洗顔フォームと言う印象を受けていていました。
現在、この商品を今でもインスタグラムで投稿し、PRとしてハッシュタグをつけている人芸能人はー、
2012年のアメブロに投稿
この時には、”マナラさんからいただいた商品を紹介するよ”と書いており、
ギャラが発生しているのかはわかりません。
そして2017年には、きちんと、PRのハッシュタグがつけられています。
紗栄子さん2011年7月のアメブロの投稿です。
出典アメブロ
2017年のインスタグラムには、きちんとADのタグ
紗栄子さんは意外でした。お金たくさん持ってるんじゃ?と思っていたので、PR投稿にされているのが少々驚き。
芸能人=PR投稿はコマーシャル
みたいなものと、捕らえた方がいいですね。
それにしても、商品を顔の傍に掲げてスマイルするのは、広告のお決まりポーズのようです。
さて、ステマ自体は広告の手法なのですが、以前は法令がきちんとさだまれておらず、批判が多かったりステマ自体があまり良く思われていません。社会問題となったステマ広告あり、中には詐欺として逮捕者も出るほどに。
例えばー
食べログ「偽投稿」
2012年、飲食店の口コミランキングサイト「食べログ」で発覚したのが、業者のやらせ事件です。「食べログ」は、ユーザーが行った飲食店のフィードバックが載っており、その感想や評価を・ランキングを見て、店選びの参考にもなるというのがコンセプトのサイトでもありました。しかし、
飲食店に好意的な評価を意図的に投稿し、ランキングをあげたり、投稿して金銭を受け取る業者が、会社組織で39社もいたことが発覚しました。
Sony Ericsson(ソニー・エリクソン)「ヤラセ動画」
日本ではなく、世界でもステマ事件として言うまいなのがSony Ericsson(ソニー・エリクソン)の新しいカメラ付き携帯電話です。
ソニー・エリクソンは、俳優など60人に、旅行者のふりをして、ソニーの本カメラで写真を持ち撮ってもらい、製品がすごいと言わせた、いわゆるやらせ宣伝。これらは、詐欺要素があると批判されました。
そして、圧倒的に、世間を騒がせた有名なステマ事件がー、
ペニオク事件
ペニオクとは、入札手数料オークションで、毎回、入札するたびに手数料が発生するネットオークション。
開始価格は、0円や数百円程度など低額に設定されており、1回の入札金額の単位も低額で設定されていることも多く、多数の入札があっても安価に落札できる魅力があります。
しかし、落札できなくても手数料を支払う必要が生じる。
ペニオクは、2005に開設されましたが、2013年に、すべてのペニーオークションサイトが閉鎖されています。
事件となったのは、2012年12月、参加者が入札しても実際は落札できない仕組みで、入札手数料を騙しとった詐欺として、運営会社役員1人、社員3人が逮捕され有罪判決を受けました。
また、自動入札して金額を切り上げ1000万円以上でないと落札できないようにしたり、入札回数があればあるほど、運営者に入る仕組みなど。疑われないように、ダミー商品で全体の1.2%は低額で落札できるよう細工したりしていました。実際に、家宅捜査に入ると、商品の仕入れすらもなし。
また、芸能人ブログにステマ投稿を依頼し「商品を買っている芸能人も多数!」と、あたかも芸能人がペニオクで落札したかのうようなヤラセ投稿(実際は入札すらしていない)に、騙された投稿した人もおり、社会問題までに。
当時は、相場5万円から40万円ほどで運営者から芸能人に照会料を払っていたことも明らかに、そのヤラセのペニオク投稿していた芸能人は20人以上。そのうち8人が名前を報道され謝罪しています。
紹介料40万円を受け取り、嘘の投稿が発覚し、謝罪した小森純さん。
その内容は、アロマ加湿器を225円で落札したと投稿。
このことが問題となり、小森さんは、芸能活動を自粛することに。当時、化粧品のプロデュースやイメージモデルをしていた小森さんは、その影響で約1億円の違約金が発生したそうです。
この一件で、事実上、芸能人としての長い間、露出は少なくなりましたが、2018年にネイルサロン『efnail(エフネイル)』をオープンし、自身も施術を行いネイリストとしても活動しています。
プライベートでは、2011年に元モデルでアパレル経営者の今井諒さんと結婚し、2児のママです。
iPadを855円で落札したと投稿。この投稿がペニオク事件で問題にあがると、「知人の携帯電話で登録して落札し、実際に料金を支払った」と釈明しました。実際に自分が落札したかのように投稿したことに謝罪。永井さんはイメージダウンは最小限にとどめられたようで、その後もドラマなどで活躍しています。
プライベートでは2014年に女優・中越典子さんと結婚し、お子さんにも恵まれています。
2010年に「ウォーターオーブンを5,220円で落札」と紹介投稿しています。この投稿が話題になると同時に、熊田さんは産休となり、表舞台からいなくなる形に。批判が相次ぎ謝罪することに。それでも、小森さんほど干されることはなく、レギュラー番組を持ち、3人のお子さんを持つママタレとしても活動しています。
2010年に、最初にクローズアップされたのが、ほしのあきさん。30万円を受け取り、「空気清浄機1,080円で落札した」と紹介投稿。友人の女優・松金ようこさんから紹介され、支持された文面を掲載して紹介料を受け取ったそうです。ほしのさんは、ペニオクの仕組みも知らず、運営者と面識もなかったと釈明。
グラビアアイドルだった松金ようこさん。2010年に業者と芸能人の仲介役で、ほしのあきさんや熊田曜子さんになどに声をかけていたようです。松金さんはそれほど知名度がなかったので、そのまま芸能界からは引退しているようですね。
2010年に、紹介料5万円を受け取り、「DVDを安く買えてラッキー」と落札したと投稿しました。実際には落札しておらず、知人に頼まれたと謝罪。その後は仕事にさほど影響はなかったようですが、本人の希望で2017年よりニューヨークを拠点に活動しています。
2010年、金額は不明ですが、iPadを「ゲットしてしまった」と投稿。この件で謝罪するものの、「金額は受け取っていない」と主張しています。
2010年12月、「欲しいものが沢山ある面白いオークションサイト」「とりあえず見てください!」と投稿してしまった菜々緒さん。問題サイトという認識がないまま掲載したと謝罪したものの、「現金は受け取ってない」サイトを紹介しただけで落札したとも書いていないと主張しています。
上記、8人が名前が浮上し、謝罪しましたが、こんな安く落札する必要があるのかと疑いたくなるような、意外なこの方も、
DMMポイントオークション」をブログで宣伝したデヴィ夫人。デヴィ夫人は「DMMポイントオークション」が、スタッフとの間で話題になっていたので、試してみたら簡単に落札できたと、ブログで勧めるような文面で投稿。これに対し、本人から謝罪もなく、、批判の声も上がっていました。実際に落札したのかも不明です。
前述した通り、現在は、きちんと、タグなどで広告であることを表記しなければなりません。芸能人・有名人は、広告も仕事の一部ですが、このようにコンプライアンスに乗っ取ってクリアにすることが、その収入源を絶たずに保つことができるはずです。
現在でもPR広告の依頼があるという芸能人は、それだけ人気があると言うことですね。
さて、最後に、以前そんなステマ事件を撃退するかのような、皮肉ったおもしろ投稿が話題になっていたので紹介します。
山田孝之さんのステマ撃退インスタグラム
と投稿した山田孝之さん。
「きちんと顔の傍に商品置いてスマイル!」完璧です!
こんな面白ろステマなら大歓迎ですね。