健康に焦点を当てるためにアメリカズゴットタレントシーズン16の準々決勝を辞退することを発表したナイトバード。 トップ画像出典instagram
CNNのクリス・クオモの「Cuomo-Prime-Time」に出演し、彼女の現在の様子を報告しました。
あの心に染みる美しい声と感動の歌
ナイトバードがシンガーとして注目されたのは、2021年6月のシーズン16。彼女の歌声は、会場そして全米をも感動を与えました。
6月8日放送のアメリカンゴットタレント、ステージに立ったナイトバードに審査員のマンデルとサイモンがー、
マンデル「今日は何を歌う?」
ナイトバード「オリジナル曲 Its Okを歌います。これは去年の私を歌った曲です。」
マンデル「歌手?なんの仕事をしているの?」
ナイトバード「何年もガンの治療をしていて、仕事はしていないです」
サイモン「大丈夫なの?」
ナイトバード「肺と脊髄、肝臓に腫瘍があります」
この深刻な状況に、会場は緊張が走り静まり返りました。
マンデル「それは大丈夫ではないよ」と心配すると、
ナイトバード「私は平気です。重要なのは、みなさんに、病気以外の私を知ってもらうことです。」
と笑顔を作って答え、彼女が、去年自分に起こった出来事を詩にした曲『It’s Okay』を披露しました。
感動の瞬間
『It’s Okay』(歌詞)
夏の季節、私はカリフォルニアに引っ越した
名前を変えた、気持ちも変わると思って
私の全ての問題を置いてきたと思った
私はダイナマイト、それは時間の問題だ
ダメだわ、もう隠れられない
自分のことはわかってるって言ったけど、嘘だったみたい
Its ok、Its ok、Its ok、Its ok
もしもあなたが道を失っても
誰もがちょっとは道に迷うもの、大丈夫よ。
Its ok、Its ok、Its ok、Its ok
もしもあなたが道を失っても
誰もがちょっとは道に迷うもの、大丈夫よ
Its ok、Its ok、Its ok、Its ok
その透き通る美しい声、心に染みる詩とメロディを歌うと会場中に感動を巻き起こり、歌い終わった瞬間にスタンディングオベーションと拍手が沸き起こりました。
実は、ナイトバードは、2020年夏に医師からは余命半年を宣告され、夫とは離婚を切り出された悲しみと恐怖、想像を絶する状況の中をこの『It’s Okay』を創りました。苦悩の淵からも希望を持ち前向きに進もうと綴ったこの歌に、人々の心を打ったのでした。
歌い終わったナイトバードに、サイモンは、
サイモン「君の歌声は見事だったよ。今年は素晴らしいシンガーをたくさん見てきた。」「でも、君にイエスということはできない。」
このサイモンの言葉に、ネイトバードだけでなく、誰もが戸惑った。
そして、サイモンは、
サイモン「その代わりに、これをあげるよ。」
と立ち上がり、ゴールデンブザーを大きくプッシュ。
ゴールデンブザーとは、各審査員が、1シーズン1度だけ。自分が気に入った参加者に生放送の準々決勝に、無条件に資格を与えるのゴールデンブザー。
ゴールデンブザーは、1シーズン、つまり1年でも0回〜4回までの本当に特別なチケット。よってパフォーマーは、この瞬間から注目されるとても名誉なことでもあります。
AGT出場の後、この曲はiTunesで1位になり[13]、YouTubeで2位に。
ナイトバード(Nightbirde)本名ジェーン・マルチェフスキ(Jane Marczewski)1990年12月31日生まれ。オハイオ州出身。母の手伝いで6歳の時作詞作曲を始めたそうです。彼女は2012年21歳の時に3曲のEPをリリース。2014年にプロデューサー・歌手である夫Jeremy Claudioと結婚。2017年、彼女は乳がんと診断されます。治療するも2019年末、肺や肝臓、リンパ、肋骨、脊髄にガンが広がり、医師から余命は半年と宣告。生存率は2%と告げられます。そして支えとなる夫からも別れを告げられ、過酷な闘病の中、奇跡的に、2020年7月に1度寛解することができました。しかし、3度目の再発・・・。
アメリカンゴットタレン収録の後に彼女は語りました。
生き残れる確率は2%と言われたが、2%はゼロじゃない。
2%には意味があります。それがどんなに素晴らしいものをもたらす か。みなさんに知ってほしい。
2021年8月、ナイトバードは治療に専念するために、アメリカンゴットタレントの出場を諦めました。
そして、そこには強い彼女がいて、希望の光の先へ歩みさせました。
また元気になってナイトバードに戻ってきてもらいたい。そしてあの心に染みるあの素敵な歌声を届けて欲しいです。