爆笑問題の田中裕二さんが、突然頭痛の訴え、救急搬送されました。診断は軽症のくも膜下出血、脳梗塞。1週間入院し、1ヶ月の休養を予定していると報じられました。
このように突然襲う病「脳梗塞」。それでも思い起こしてみると、何らかの小さな前兆サインがあるようです。、、、。
脳梗塞を経験したタレントは、倒れるまでに自身に起きた兆候やサインがあったと語っています。その兆候はその人それぞれ様々。一般的な脳梗塞の初期サインの時もあれば、なんだか、脳梗塞の兆候とは少し違うけれど、明らかにいつもとの自分と違う、本人にしかわからないサインもあります。
そのサインを見逃さないためにも、これまで芸能人が経験した、脳梗塞の兆候、自分のサインはこれだったをご紹介します。
評論家、経済学者でもあり、衆議院議員を2期務めた栗本慎一郎さん。
衆議院議員在任中の1999年10月、57歳のある日、散歩を遠出をした後、タクシーで戻ろうと、タクシーに乗ろうとすると、行き先が思い出せなかった。
栗本さんは、すぐに、『これはおかしい、この様子は自身の脳に異常をきたしている』と自身で判断。タクシーの運転手さんに「東京医科歯科大学」と、ろれつが回らずも何とか伝え、タクシーの運転手も理解ができ病院に行くことができたと、以前出演した番組で語っていました。検査の結果はやはり脳梗塞。
栗本さんは一命を取り留めたものの、左半身麻痺が残り、リハビリに取り組みます。
考えてみると、少し前から兆候があったと言います。
<兆候、私のサインはこれだった>
- 血圧が乱高下していた。
- 2ヶ月前くらいから軽くしたがもつれた
- 2日前に立ち寄った百均ショップが見つからない記憶喪失
- 前の晩に、風呂場でふらついた
- 朝起きた時にベッドに体が張り付いた
- 足が突っ張るにもかかわらず4500歩も歩いていた。
リハビリを続ける中、ある日、左手を動かすと右手も動くことに気づき、栗本さんは、箱の真ん中に鏡を置き、箱の中に右手を入れ、鏡で右手を映しながら動かし、それと同時に妻が左手を同じ様に動かすという、鏡に映った右手を左手だと脳に錯覚させるヴィラヤヌル・S・ラマチャンドランの「ミラーボックス」リハビリ法を試した結果、症状が2ヵ月で改善、ゴルフや車の運転が出来るまで回復したそうです。
その後、自身の経験を生かし、「栗本慎一郎の脳梗塞になったらどうする」を出版しています。
萩本欽一さんとコンビを組むコント55号の坂上二郎さん。2003年9月友人たちとゴルフでプレイをしていると、なぜかアイアンがうまく打てず、左手を使わずブラーンと垂れ下がったまま。この時、一緒にプレイしていたのは偶然にも、医師の寺尾誠心さん。寺尾さんは、これは脳梗塞ではと気付き、すぐに応急処置が施され救急車で搬送。早い対応ができたことが不幸中の幸だったそうです。
実は坂上さんにも思い当たる兆候がありました。
<兆候、私のサインはこれだった>
・2ヶ月ほど前の健康診断で、不整脈が出ていたそうです。不整脈で血栓ができやすくなり、それが脳に飛んで脳梗塞を起こした可能性もあったのではと、倒れた後に思ったそうです。
・2日前に、カラオケで乾杯した手にしたビールのコップが震えた。その時は20秒ほどで止まり、その後何も起きなかったので気に留めなかったそうです。
Mr.Childrenのボーカル桜井和寿さんですが、2002年7月に、体調が悪くなり、助けを呼ぼうと携帯電話のボタンを押したけど、うまく押せなかったそうです。なんとか電話ができすぐに病院に搬送。その日の「Hey!Hey!Hey!」の番組収録をキャンセル。搬送後には手足のしびれが起き始め、検査の結果、小脳梗塞とわかりました。
<兆候ではなく思い当たる節が、、、>
後から考えると、桜井さんは、相当な筋力トレーニングを日課にしていたそうで。
その内容が、坂道ダッシュをやって、心拍数を200まで上げてから、どれだけ動ける?
など、身体に無茶に負荷をかけていたことが原因だったのかもと語っています。
2014年、ちょうど50歳のある日、芝居の稽古の集合時間になっても現れないことを知った、当時の夫が、家に様子を見に戻ってきたそうです。すると、まだ寝ていた貴理子さんに、
夫「今日仕事じゃないの?」と起こし、
貴理子「あっリハーサルだった!」と寝坊のような仕草。
しかし、
貴理子「あれ持っていかなきゃ」と着替えをバックに入れるはずが、何をしたらいいのか
頭の中で全然整理ができない。夫にそれを説明すると、
「ろれつが回ってないよ、キリちゃん」と夫に言われ、それでも貴理子さんは二日酔いだったと思ったそうです。
すぐに救急で病院に行き、脳梗塞と診断。
<兆候、今思えばこんなサインが>
・心臓がドキドキすることがあった。気になって本を読むと更年期の一つと書いてあったので、更年期だと思ってほおっておいた。もしかしたら、心臓から起きた血栓などが原因になっていたのかもと思っているそうです。
早期に発見できたので、休養の後仕事にも復帰することができたそうで、本当に良かったです。異変に気づいた元ご主人に感謝ですね。
元テレビ東京アナウンサーの大橋未歩さんですが、2013年1月、夜、洗顔クリームに手を伸ばそうとしたらつかみ損ね、床に落ちたクリームを拾おうとしたら転倒。この異変に家族が気づき家族が救急車を呼んだそうです。
どうやら、大橋さんは倒れた際に、「大丈夫」と口にしたそうですが、その言葉は「らいじょうぶ」になっていたそうです。
検査の結果、内頚動脈の解離でできた血栓が、脳に飛んで脳梗塞を起こしたそうです。
<今思うと兆候・サインが>
・手の痺れがあった
・洗面所で顔を洗っていて、右手が左手に触れた時、マネキンの手のように、感覚がなかったそうです。
大橋さんはその後、7ヶ月の休養を得て無事に復職されています。
70年代からトップアイドルとして活躍していた西城秀樹さんですが、17年間の間に8回にわたり繰り返し脳梗塞を起こしていたんだそうです。その西城さんの隠れ脳梗塞の怖さを克明につづった妻・美樹さんの書記「『蒼い空へ 夫・西城秀樹との18年』で明かしています。
2001年には二次性多血症が発覚しており、脳梗塞とわかったのは、2003年、当時48歳のとき。西城さんは韓国公演中に、朝顔を洗っていると、自分の顔の頰が下がって歪んでいると感じました。おかしいと思いすぐに現地の病院へ。すると、「脳梗塞の疑い」と告げられました。その日のディナーショーはキャンセルせず公演した西城さん。翌日、成田空港から病院に直行しそのまま入院することとなりました。
西城さんの場合は、その後、何度も繰り返す「隠れ脳梗塞」
症状がわかりにくこともありますが、
ディナーショー前の兆候
- ジムに行くと爽快な気分が味わえたのに、発症する一週間前は肩のコリや疲れが取れなかった・
- ディナーショーの前日は、サウナに入ると疲れが取れるのに、妙な眠気に襲われた。
- シャツを着るのももどかしい、立っているのが辛かった
- 「口元が下がっている」と感じた。
再発時の兆候
- トイレに行こうと自宅の2階の寝室から降りるとき、足元がもつれて転げ落ちた。(再発時の兆候)同日、リハーサルは問題なかったけれど、ろれつがおかしいので病院に行ったそうです。
隠れ梗塞が見つかり8回も入院を繰り返した西城さんは、自覚症状がないというよりも、何年もこの状態で、症状に慣れてしまったとも語っています。
西城さんは脳梗塞になる以前の生活習慣は、水をあまり飲まずサウナの常連、1日3箱以上のタバコを吸うヘビースモーカーだったそうで、糖尿病を患っていたことも要因として関係しているかもしれません。
それでも、サウナで感じた微妙な違和感は、本人のことをよく知るご本人しか気づきませんよね
「隠れ脳梗塞」の症例は、40代で3人に1人、50代で2人に1人とも言われているようで、
いつもとなんとなく違う些細な違和感が、「隠れ脳梗塞」の初期症状のこともあります。
小さな異変を早く見抜く、周りの家族が気付いてあげられること
早期に気づき、早めの診察が何よりです。
今回入院された田中裕二さんが1日も早く回復されることをお祈りいたします。